復縁屋のすすめ。

復縁屋とは、文字通り「復縁」を提供するサービス。復縁工作も同じ意味合いです。
復縁工作と言うよりも復縁屋と言ったほうが、何となく響きはいい気がするね。中身は一緒なのだけども。

「復縁」はモノではないから、お金を出せば必ず手に入れられるものではない。これ、勘違いしている人が多いけど、復縁のプロだからと言って8割9割もの確率で復縁させられるわけではないよ。人の気持ちをそれだけの確率で変えることができるというなら、もうそれは神様の領域。そんな人ならば探偵になんてなっていないと思う。
裁判に勝てるかどうかというのと同じで、相手ありきのものだから、勝てるように最善を尽くすというのが基本のスタンスだよね。
どんなに優秀な弁護士であっても、かならず勝訴できる人はいない。現実的に考えれば、プロの野球選手であっても打率4割はこえません。まずは「復縁屋はプロ。だから成功する」という概念を捨て、「知識や経験をつんでいるプロ集団だから、一般人よりも成功率が高い」という客観的な視点を持つことから、復縁屋への依頼は始まると言えるでしょうね。

復縁を望む人が頼るサービスは他にもある。
一番多いのが復縁占い、復縁のおまじないの類ではないでしょうか。復縁のためのカウンセリングもそうだろう。その他、縁結びの神社に行くなど、見えないものに頼る人は本当に多い。しかし占いもおまじないも神頼みも、言ってみれば「相手に届かない」もしくは「相手に届くかわからない」ものだ。そこで考え出されたのが、「相手に直接届ける」「相手に働き掛ける」復縁屋、もしくは復縁工作というサービスだった。
好きな人、忘れられない人、どんな障害があっても人生を一緒に歩みたい人。過去の過ちを反省して、もう一度時間を取り戻したい人。
そんな復縁を望む人たちの中で、ただ願っていればどうにかなると考えている人は少ない。自己改善に精を出したところで、いつかは相手に働きかけなくてはならない。相手がいまどのような状況で、何を考えていて、自分のことをどう思っているか知らなくてはならない。
だからこそ、復縁屋というサービスが成り立つのだろう。

復縁屋の進め方

では復縁屋はどのように進めていくのだろうか。

まずは、復縁したい相手本人に働き掛ける必要がある。復縁したいという気持を伝えるのが大切と言えども、一度別れている間柄。そこから復縁を目指すのだから、何がそのスイッチとなるのか探っていく必要がある。
復縁するには、何かしらのきっかけが必要。同じ人であっても、その時々で復縁を前向きに考えるスイッチは違うもの。相手に心を開かせながら、それを探っていくのが復縁屋の腕でもある。

勘違いしないでほしいのは、どれだけ好きなのか、どれだけ愛しているのかを伝えるのは復縁に逆効果だということ。自分の頑張りが足りないのだと勘違いするのか、押せば気持ちが変わると思ってたいるのかこのような行動をとる人は本当に多い。
恋愛は押し引きが大切なのに「引き」をしないから嫌がられる、嫌われるというケースは多い。でもそれに本人が気づいてないんですね。相手が別れの意思表示をしていたり、すでに別れているのに押すのは単なる自己満足なのです。
客観的な判断ができない状態になってしまっているから、復縁屋に依頼する時も、別れた原因を正確に業者に伝えることができない。どうしても自分本位で説明してしまう。
だから、復縁屋は相談を聞きながら、相談者の話を鵜呑みにせず、復縁を阻害しているのはどの部分なのかを探るところから始めるわけです。

知り合いに頼んで、単刀直入に「○○さんが復縁したがっているけど、復縁したくない理由は何?」などと聞いても全く効果無し。その知り合いが勝手に動いたシナリオでもばれる。
「人を使ってまで復縁しようと思っている」と完全に逆効果で、まだ自分自身で復縁の説得をしたほうがまし。
だから、復縁屋は、依頼人と全く関係の無い人を装って、「元彼女」「元彼」の話を聞いていったりするんですね。そして恋話をする中で、復縁屋の依頼人の株を持ちあげていく。そうして復縁したい相手本人の考えを変えていく、復縁のきっかけ作りをしていくのが復縁屋ってわけです。

意図的に変えていくのだから、復縁工作という文言もあながち間違いではないですね。
ちなみに工作とは、もともと中国語や韓国語等において、「職業」「職務」「業務」などを指す言葉。これが転じて、意図をもった計画的な働きかけ、という意味を持つようになったのです。それを考えると、「工作業務」とは変な言葉だね。「業務業務」ということになるから。
とはいえ、復縁工作という言葉は、昔に比べれば多少認知されてきたように思う。つまり愛のキューピッドだよね。その役目をするのが復縁工作員。何となく、良い響きに聞こえるのはカトウだけだろうか。

復縁屋の実態

復縁屋は探偵社がやっていることが多い。なぜだろうか。
それは、相手と接点を持つためのプロセスが、探偵社の尾行・張り込みと同じだからです。当事者間とは無関係の人間が相手と接点を持つためには、どうしても尾行しながらそれを見出していかなくてはならない。紹介やらいきなりの電話やらでアプローチすることはできないわけですね。
尾行や張り込みというのは、探偵業の届け出を出している者には許されるが、そうではない人がやると法に触れる可能性がある。特に復縁を望む本人が、相手の家の前で待ち構えておいて偶然を装って接触する…などは、つきまとい行為であって、最近どんどん厳しくなるストーカー規制法によって逮捕される可能性もある。 事件にならなくても、まっとうな復縁屋は、相手が警察に相談しただけでも、依頼は受けない。
つまり、尾行・張り込みの専門家=探偵が職務の一つ、サービスの一つとして復縁屋を行っているわけ。昔は聞き込み調査なんて周囲の人に評判を聞くのが一般的でしたけど、もう復縁工作となれば、復縁したい相手に直接聞き込みをしちゃうってことですね。ただ、もちろん「○○さんにお願いされて」なんて言わないですけどね。
このように、復縁工作は現実的には探偵業の届出がなければ、行えないことになる。最近は、便利屋なども復縁屋を名乗っているが、よく見ると届け出を出していない。このようなところが尾行や張り込みをすることはできないわけだから、復縁工作の手段も限られてくる。
ダメ出しした、依頼人の知り合いを演じて「頼まれたんだけれども、復縁しようよ」と説得するような方法しかないことになる。これで復縁できるのであれば、その前に自力で復縁できていると思うね。

ゴールは復縁。つまりよりを戻すということ。よりを戻すということは、復縁を完全に探偵まかせにはできないということ。復縁工作の難しいのはそこの部分で、一度復縁したとしても、すぐに別れてしまうこともある。しかもその理由は、前と同じということも十分に考えられるのです。同じ理由で二度も別れを切り出されれば、一度目よりもっと事態は悪くなる。
復縁工作を依頼した場合には、自分も変わろうという強い意志が必要ということだね。あなた肺気腫が進行していますって言われたら、タバコをやめますよね。ダハコは相変わらず吸った上で進行を止めようというのは無理な話で、それと同じです。
ただし、そう単純な話でもない。復縁のために、いったいどこを変えればいいのか。ここは絶対に変えてほしいというポイントは、突き詰めれば、別れを切り出した相手しか知らないことなんですね。今までの相手の言動から、たぶんここを変えなくてはならないだろう。占いやカウンセリングで、指摘されたところを変えればいいのだろう。そうではないんですね。
変えるべきポイントが少しでも違ってしまえば、相手が復縁しようという気持ちにはならない。復縁屋は、依頼人の改善すべきポイントまで考えて、復縁工作を行う必要があるってこと。

復縁できなかった場合、工作業者の力不足ということもあるだろうが、場合によってはあなたの努力不足ということもあると思う。せっかく復縁工作を依頼して、自分のせいで台無しにしてしまったらもったいない。だから、本当に復縁したいという気持ちがあるなら、自己改善のポイントが掴めたら、最大限の努力をするべきだとカトウは考えるのです。

探偵社の力不足、あなたの努力不足など復縁できないことはあるが、そもそも依頼した復縁屋がまともに工作を行ってくれなければ、どうあがいたところで望みは叶わない。実は、あの手この手を使って騙そうとしたり、ずるをしようとする復縁屋も存在するので、その見極めが一番のポイントなんですね。