復縁屋の失敗事例

復縁屋のプロが動いているのに、失敗するってどんな場合なのだろうか? ということで、カトウが実際に携わった案件で目にした失敗例を紹介したいと思う。

最初は順調だった。工作員は無事復縁したい彼と仲良くなって飲みに行けるまでになった。 彼は飲むと本当によく喋る男で、工作員の質問にもサクサク答えてくれたのだ。
そうやって情報収集しているうちに、復縁屋の他メンバーからもだんだん疑問が湧いてくる事態になったのだ。

当初相談を受けた段階では、比較的円満に別れたが、相手に未練があるので復縁したいという内容だった。相談者の女性も彼もお互いに30代。職場で知り合い、意気投合して付き合ったものの結婚を意識した途端に別れることになったという、言葉は悪いがよくある案件だった。
しかし、彼とお酒を飲んでいた工作員はある言葉を聞いたときにビールを噴き出したそうな。

「元嫁は可愛げの無いやつでさ。」

待てよ、これ不倫案件だったか?
当然工作で聞き出した内容はそのまま相談者に報告するわけだが、一応気を使う内容もあるわけだ。「もしかして、彼は既婚者で、あなたは不倫をしていたの?」といった感じで聞いたところ、こんな返事が返ってきた。
「いえ、元嫁というのは私のことです。私たち結婚していたのです。別れたというのは、離婚したということです。」

なんと、別れた旦那との復縁の相談だったというわけだ。
なぜ頑なにこのことを我ら復縁屋にひた隠しにしていたかというと、財産分与で揉めて裁判沙汰になり、そのことを伝えると依頼してくれないと思ったからだそうな。

失敗した復縁屋案件の真相

そりゃこれから結婚するというカップルが結婚にビビッて別れたのと、結婚して一緒に生活して夫婦して、それでも合わないとわかりしかも男女間の地雷である金銭で揉めて離婚したとあらば難易度も進め方も全く異なるというもの。
事前にいろいろな業者に問い合わせて、裁判沙汰になったということを理由に依頼を断られてしまった経緯からうちにも黙っていたらしいが、だからといって自分の味方のはずの復縁屋にも隠し事をしていたのでは、できる復縁も逃げるというもの。
急遽元彼との復縁ではなく元嫁との復縁として工作員は彼を説得にかかったのだが、彼の意志は頑なで、なかでもやはり金銭で揉めたことが尾を引いていた様子だった。

もっと色々とできるはずだった。
工作員の設定を彼と同じバツイチにしてみたり、もしくは既婚者設定で工作に工作員の嫁役の女性工作員を参加させてみたり。しかし、試行錯誤をしようと思ったところで資金がなくなり失敗に終わった。

完全に復縁屋と相談者とのコミュニケーション不足が原因だった。
ただ、いくら復縁屋側が心を開いてコミュニケーションを取ろうとしても、妙な知恵をつけた相談者が意図的に隠し事をしようとするとそれを知る術はこちらにはないのだ。
復縁を目指すにあたって、当事者である相談者と間にはいる復縁屋との信頼関係がいかに大事かということを思い知った案件でもあった。

全ての業者を信用してなんでもかんでも話す必要はない。
しかし、疑いながら依頼するぐらいなら、復縁もきっと成功しないだろうし、高いお金を出す必要はないんじゃないかな、とカトウは思うわけだ。