復縁屋の成功事例

復縁屋として多くの案件をこなしていれば、そりゃ成功する案件もあれば失敗する案件もある。 まずは成功した例を話したいと思う。

「別れ際にしつこくすがってしまった。」
相談者からもっともよく聞くフレーズだ。 この相談者から発せられた第一声もまさにそれであった。
別れ話がこじれてしまい、元彼女からストーカー扱いされて距離を取られてしまったというのだ。なんと彼女は警察に相談にいく寸前までいったが踏みとどまったという復縁屋の依頼の中でもヘビーな部類に入るものだった。

復縁屋への依頼までの道筋

女性というのは、大切に扱わなければならない。 それはカトウが女好きだから、というわけではもちろんなく「恐怖」にとても弱い生き物だからだ。
好きだ嫌いだなんだという感情的なものはコロっと反転したりする。 しかし、人の恐怖心というものはなかなか消すことは難しい。

きっかけは些細なこと。お互い喧嘩がヒートアップして怒鳴りあいになり、相談者は思わず持っていた自分の携帯を壁に投げつけてしまったのだ。彼女のではなく自分の携帯を。
それでも無機物が壁にぶち当たってけたたましく床に転がる様はかなりの印象だったらしく、彼女は小さな悲鳴を上げたそうだ。
直後、喧嘩にも怒鳴りあいにもならず彼女は出ていってしまう。そして一通のメールが届く。
壁にたたきつけた携帯のご機嫌を伺いつつメールを見てみると、そこには相談者への罵詈雑言がぎっしり。その後音信普通になり、返事がない状態でこちらからメールを送り続けること2週間。ついにきた返信メールには「ストーカー」の文字。ついに復縁屋の戸をたたくことになったというわけだ。

耳が痛い方もいるのでは?
カトウからのワンポイントアドバイス。決してモノに当たるな。物にも者にもだ。

復縁屋がとった方法とは

頭を悩ませた。
この状況では彼女に工作を行ったところで彼女の中にある相談者への潜在的な恐怖心を拭うことは至難の業だ。それこそじっくりと時間をかけて慎重に進めるべきテーマだ。
しかし、恐怖心が消えることを待っていたら同時に相談者と付き合っていたという思い出自体もきれいさっぱり過去のものになってしまうリスクがある。
恐怖心が完全に消えるのをのんびり待つことはできないし、かといって恐怖のバリアが張られている彼女には近づくこともできない。
そこで考えたのがこれだ。

相談者と女性工作員が仲良くしている場面を、あえて彼女に見せることにしたのだ。

彼女からストーカー扱いされて早数か月。 彼女の勤務先はわかっていたわけだから、退勤時間も目星がついた。
そのタイミングに合わせて(彼女よりも若い)女性工作員と楽しそうに歩いている相談者とすれ違うというばったり工作をしたというわけ。
その場での彼女の反応といったら、能面のような表情をしていた。ようは無反応。 しかし翌日、彼女から相談者にメールが来たのだ。

「昨日はびっくりした(笑)最近どうしてるの? あの時はきついこと言ってごめんね。」

さてさて、復縁屋としては予想通りの展開だったわけだが、相談者の喜んだこと。しかしここで彼女に飛びついては時期尚早とうもの。
敢えて返信を翌々日にずらし焦らしたところ、彼女から食事に誘ってきたという流れ。酒を飲みながらメールでは一切触れなかった女性工作員のことを興味津々に聞いてきたそうだ。

ようは、恐怖心を消すのではなく別の「嫉妬、関心」というもので塗り替える方法をとったわけだ。そうして、恐怖心のバリアを相談者が突き進むのではなく彼女の方から出てきてもらったわけ。それが一番だったし、それしかなかった。

ストーカーは犯罪。最近では規制も厳しくなってきた。被害が深刻なんだから当然だ。 しかし、目の前にあるチャンスをみすみす手放し、自分の気持ちに蓋をして想い人を諦めるのもまた人として罪なのだとカトウは考えている。